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アイドルマスターの小説を書くかも ※ただし、ブログに飽きるまで

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アイマス1時間SS  ある日の事務所

テーマ:吸血鬼
テーマアイドル:秋月律子、四条貴音



 吸血鬼、というものをご存じでしょうか。
 日の下に出ることが出来ない等の欠点の代わりに面妖な力を持つ魑魅魍魎の一種なのですが、私たちの事務所にもいるというのです。
 初めてそのような話を耳にしたときは一体、何奴がそのような流言を流したのかと憤慨したのですが、よくよく考えれば何故、そのような噂が流れたのでしょうか。
 先ほども話した通り、吸血鬼には様々な弱点があり、あいどる活動などとても出来るものではありません。
 それにも関わらずそのような噂が流れるということは何か根拠があるのではないか、と私は考えたのです。
 しかし、若輩者である私一人ではロクに調べることも出来ないのも事実。
 謂われなき誹謗を払拭するため、ぜひとも貴女のお力を拝借したい次第なのです。



「はぁ……」
 765プロダクションの頭脳とまで言われる秋月律子は後輩である四条貴音の話を聞いてそう言葉を返した。
 少なくとも、律子の知る四条貴音という人物は真顔で冗談を言う器用な真似が出来ないとは知っていたが、それでも、あまりに素っ頓狂な相談に内心で頭を抱えた。
 この世にオカルトなものなど存在しないと思っている律子にとって、吸血鬼の噂など笑い話にすらならない。
 しかし、目の前の少女はそれを本気で信じているというのだ。
「確かに、そんな噂が流れてるらしいっていうのは私も聞いたことあるけど……どうせ、黒井社長辺りが流したデマでしょう? そんなに気にすることないんじゃないかしら?」
 律子は貴音を刺激しないよう、穏やかに現実的な意見を述べた。
 吸血鬼の噂などはどうでもいいが、自分の後輩が不安がっている以上、出来る限りそれを取り除いてやりたかった。
「それならば良いのですが……ですが、何やら嫌な予感がするのです。 何か肝心なことを忘れてしまっているような……」
「仮に噂が本当だとして、吸血鬼を見つけたとして、私達に何か出来るかしら? 吸血鬼っていうのは色々とすごいんでしょう?」
「それは……」
「だったら、下手に探しても逆効果じゃないかしら。 それに、吸血鬼だったとしても私達の仲間だってことには変わりがないんじゃない?」
「そう、ですね……」
 まだ若干の不安の色は残っているものの、貴音はそれ以上食い下がろうとはせず、律子はほっと胸をなでおろした。
 貴音は世間知らずだから他人の悪意というものを知らず、それ故にどう対処すればいいのか分からないのだろう。
 だから、先輩である私がしっかりとしなければ。
 律子はそんなことを考えつつ、今日の仕事の予定は何だったかと思考を巡らせていた。
 事務所は、今日も平和である。
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  1. 2011/06/03(金) 23:07:46|
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